SSブログ

『旧宮殿にて 15世紀、ミラノ、レオナルドの愉悦』 [ミステリー]


旧宮殿にて  15世紀、ミラノ、レオナルドの愉悦 (光文社文庫)

『旧宮殿にて 15世紀、ミラノ、レオナルドの愉悦』 (光文社文庫)

  • 作者: 三雲 岳斗
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/01/10
  • メディア: 文庫


『アスラクライン』の三雲岳斗の非ライトノベルの小説。謎解きものなので、ミステリなのだろうか。

ミラノの宰相ルドヴィコやらによって持ち込まれる謎を、才媛チェチリアとともにレオナルドが解く、という構図で進む連作集。
レオナルド・ダ・ヴィンチが、天才肌のおじさん、という感じではなく、天才肌だが付き合いにくい、個性ある人物として描かれているなど、漠然とした一般のイメージを崩すような描き方は、ちょっと意表をつかれた感じがした。
消えた絵画、監禁状態から失踪した女性など、不可解な事件を鮮やかに解くとともに、(当時の)最新の科学的知見を活かしているあたり、天才科学者・レオナルドという存在を活かしたミステリになっているといえるのではないか。

なお、本書以外にもシリーズ作品があるようなので、そちらも読んでみたいが、まだ本にはまとまっていないのかな? 少なくとも文庫にはないようだが・・・

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

アスラクライン (電撃文庫)

アスラクライン (電撃文庫)

  • 作者: 三雲 岳斗
  • 出版社/メーカー: メディアワークス
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 文庫



アスラクライン 1 [DVD]初回限定版

アスラクライン 1 [DVD]初回限定版

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD



nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『海泡』 [ミステリー]


海泡

『海泡』

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本


図書館で借りて読みました。

小笠原諸島は父島を舞台に、そこで起こる事件と、久しぶりに父島に戻った主人公と旧友や父親、新しく島にやってきた人々との関係を描く、青春ミステリー。といっても、いまどきの青春というよりは、かつての青春というか、少し時代がかっている感じです。
この作者の作品をいくつか読んでいますが、青春といいつつ、中高年のかつて若かりし頃、という雰囲気で今の時代とはずいぶん違った感じ。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

海泡 (中公文庫)

海泡 (中公文庫)

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫



nice!(5)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『手焼き煎餅の密室』 [ミステリー]


手焼き煎餅の密室 (創元推理文庫)

『手焼き煎餅の密室』 (創元推理文庫)

  • 作者: 谷原 秋桜子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/08/30
  • メディア: 文庫


<美波の事件簿>シリーズの前日譚。
いくつかの事件とその謎解きを描くとともに、複数の事件を通して背景に見えてくるもうひとつの事件。
カテゴリーとしては、コージーミステリーなんでしょうか。「水島のじいちゃん」が安楽椅子探偵(?)をつとめるあたりも、シリーズ本編とは違うところ。

★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『玻璃の天』 [ミステリー]


玻璃の天 (文春文庫)

『玻璃の天』 (文春文庫)

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/09/04
  • メディア: 文庫


北村薫、ベッキーさんシリーズ第2弾。シリーズ最終巻の『鷺と雪』が直木賞を受賞したので、それでしった人も多いかもしれない。
昭和初期の東京を舞台に、良家の子女とその運転手が出会う謎と謎解き。この『玻璃の天』には表題作他2編の計3編を収録。
昭和初期の時代を描くことにも作者の力が発揮されていてそれも素晴らしいが、この後迫りくる時代の足音が忍び寄ってきているところは、語り手が令嬢であることを考えれば、どこか悲しくもある。

シリーズ最終巻が文庫落ちするには少し時間がかかりそうなのが待ち遠しい。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

鷺と雪

鷺と雪

  • 作者: 北村 薫
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/04
  • メディア: 単行本



nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『古書店アゼリアの死体』 [ミステリー]


古書店アゼリアの死体 (カッパ・ノベルス)

『古書店アゼリアの死体』 (カッパ・ノベルス)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2000/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


若竹七海の旧作で、読んだことがあるような気もしましたが、そうだとしてもほとんど忘れているので、図書館で借りてきました。

『ヴィラ・マグノリアの殺人』と同じく架空の町、葉崎市を舞台におきる事件。見つかった死体は果たして誰なのか。

あまりストーリーを書いてしまうと読む楽しみがなくなるので書きませんが、事件に巻き込まれる女性や、地元FM局DJの女性、古書店主まで入り乱れてのスラプスティックなミステリー。死体が出てもコージーミステリーと言われるのはこのあたりが理由でしょうか。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)

ヴィラ・マグノリアの殺人 (光文社文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2002/09/10
  • メディア: 文庫



nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『魔法飛行』『スペース』 [ミステリー]


魔法飛行 (創元推理文庫)

『魔法飛行』 (創元推理文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2000/02
  • メディア: 文庫



スペース (創元推理文庫)

『スペース』 (創元推理文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/05/05
  • メディア: 文庫


加納朋子のデビュー作である「ななつのこ」に連なる駒子シリーズ2作。
『スペース』の文庫版が出たので、旧作の読み直しとあわせて読みました。

『スペース』は、「スペース」と「バックスペース」の2作を収録。表裏をそれぞれの面から描いたというか。
『魔法飛行』も含めて、コージーミステリーの良作だと思うけれど、話が進むにつれて、話に凝っているところが、少々つらくなってくる。別に、変に凝らなくてもあっといわせることはできると思うんだけれど。
とはいえ、つまらないとか読みづらいとか言うわけではなく、ただ、ぼんやりと読んでいくとおいていかれるというだけ。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

ななつのこ (創元推理文庫)

ななつのこ (創元推理文庫)

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 文庫



nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『ななつのこ』 [ミステリー]


ななつのこ

『ななつのこ』

  • 作者: 加納 朋子
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 1992/09
  • メディア: 単行本


加納朋子のデビュー作。
主人公・駒子と、彼女のお気に入りとなった『ななつのこ』という童話、そして、駒子の身の回りの謎を関連づけながら話をすすめる、連作風のコージーミステリー。
以前読んだのですが、『スペース』を読むにあたって、シリーズを最初から読み直して見ました。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『切れない糸』 [ミステリー]


切れない糸 (創元推理文庫)

『切れない糸』 (創元推理文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/07/05
  • メディア: 文庫


引きこもり探偵でデビューした坂木司の連作。
父親が倒れて、家業のクリーニング屋を継ぐことになった主人公。そこで出会う日常の謎を、同じように町に残って喫茶店のアルバイトをしている友人に話して解決してもらう、そういう構図の日常の謎解きミステリーの連作集。
『シンデレラ・ティース』で歯科という職業を詳しく描いたのと同様、今回はクリーニング屋という商売についてのいろいろをうまく織り込んでいて、そこのところも魅力。

★★★★

にほんブログ村 漫画ブログへにほんブログ村 漫画ブログ コミックス感想へ

シンデレラ・ティース (光文社文庫)

シンデレラ・ティース (光文社文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/04/09
  • メディア: 文庫



nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『プラスチック・ラブ』 [ミステリー]


プラスチック・ラブ (創元推理文庫)

『プラスチック・ラブ』 (創元推理文庫)

  • 作者: 樋口 有介
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/06/20
  • メディア: 文庫


柚木草平シリーズ番外編、とうたっているが、高校生・木村時郎を主人公にした連作短編集で、草平が絡む話が含まれるという程度。別物と思った方がいいかも。
ただ、雰囲気は似ているかもしれない。高校生を主人公にしたミステリというと、もう少し若い活気を想像するが、どうも時郎は老成している気がする。短編ごとに絡む女性が変わってるのも・・・

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

『猫島ハウスの騒動』 [ミステリー]


猫島ハウスの騒動 (光文社文庫)

『猫島ハウスの騒動』 (光文社文庫)

  • 作者: 若竹 七海
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/05/12
  • メディア: 文庫


猫島と呼ばれる島のペンションホテル、猫島ハウス。そこを基点に、島内に起きた事件を追う。
猫の剥製に突き立てられたナイフは何を意味するのか。がけからの転落事故は、本当に事故だったのか。そして、これらの事件の裏にあるものは。

死人も出る事件を扱うミステリーだが、主人公に女子高生を据えたり、島内のご近所生活を描いたり、手法はコージーミステリ風。

猫島は、架空の島だが、江ノ島がモデルなんでしょうね。雰囲気がよく似ています。

★★★★

にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。