『バニラ―A sweet partner』 [ライトノベル(少年・総合)]
市民の銃の所持が認められるようになった仮想の近未来を舞台に、暴走する二人の少女を描く、近未来ガン・アクション。
DVなど、家庭に居場所のないことから友人となった二人の少女は、武器メーカーから盗まれた銃を偶然から手に入れ、それを使って、互いを苦しめる人を射殺していく。それは、互いを守るための行為でありながら、しかし自分たちを確実に危うくしていく。
二人の関係とか、まあそれはいい。破滅へと突き進んで行くしかない二人というのも判るけれど、そして、互いを思えばこそというのも、ちょっと射撃の才能があったという以外、ごく普通の少女でしかなく、それが転がるように事態を急展開させていくというのも判るけど。
何か、ストーリーが強引な気がするし、二人の気持ちにも説得力にやや欠ける気がする。どうにもストーリーと人物設定が微妙にしっくりこなくって、そこが物足りない。
終わり方は、まあ、ライトノベルならこうかなというところかな。
★★★
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