『グランドマスター! 呪われた女騎士?』 [ライトノベル(少女)]
『グランドマスター! 呪われた女騎士?』 (コバルト文庫 き 5-35)
- 作者: 樹川 さとみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
樹川さとみの中世ファンタジー、かな。その2冊目。
美しい女性になってしまった騎士をめぐるドタバタ。
前巻はキャラが多過ぎてちょっとまとまりがない感じがあったけれど、少し整理されたし、残った人物はキャラの描写がしっかりして、判りやすくなった。
ヒロインがボケ役というのはなんだかなー、ですが、それはそれでありかも。今後次第かな。
★★★
『月色光珠 月珠は黒翼を抱き』 [ライトノベル(少女)]
『月色光珠 月珠は黒翼を抱き』 (コバルト文庫 お 4-7)
- 作者: 岡篠 名桜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
急展開の巻。
魏有の仕える皇帝が崩御し、魏有は新帝に仕えるか、それを断り葬られるかを迫られる。そして、陰の実力者の白が。次々と明らかになる過去の真実。
という風に激動なのですが、自体の変容に登場人物がついて行けていない感があって、まあ、そりゃあそうだよなと思う訳ですが、返って事態をクールに受け止められる。しかし、のほほんとはしていられなくて、新たな事態にどう処するか、魏有と琳琅はじめ、皆が選択を迫られる。
大きな転回点を迎えたこの巻ですが、この先はどうなるでしょうね。
とりあえず、ここらで一休み、みたいですが。
★★★★
『桃源の薬―遥かなる王宮への鍵』 [ライトノベル(少女)]
『桃源の薬―遥かなる王宮への鍵』 (コバルト文庫 (や6-18))
- 作者: 山本 瑤
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: 文庫
『桃源の薬』も10冊め。中華風ファンタジー世界も方士と少女の恋物語という基本路線は堅持したままですが、物語が随分と大きな話となりました。世界を揺るがす陰謀(?)に立ち向かうというか、しかしそれは大事にしたい人がいるから。このあたりのぶれのなさがこのシリーズの魅力を支えているのかな。
でも、少し風呂敷を拡げ過ぎよのう、と思わないでもありません。その辺のバランスは好み、もしくはこの後の展開次第という所でしょうか。
★★★
『恋のドレスと大いなる賭け』 [ライトノベル(少女)]
『恋のドレスと大いなる賭け』 (コバルト文庫―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (あ16-17))
- 作者: 青木 祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 文庫
ヴィクトリアン・ローズ・テーラーの新作。
互いに自分の気持ちを深く自覚するシャーロックとクリス。しかし、二人の間には階級と性格、という二つの溝がある。二人の距離に翻弄されながらも、互いを見つめることだけは止められない二人。クリスの新しい客がシャーロックの婚約者候補と知り、クリスは仕事が進まなくなるが。
なかなか緊迫感漂う1冊です。かなりいいシリーズだと思うのですが、うーん、ネットをみていても、人気はそこそこ? 『エマ』とか人気があるのだから、もう少しこちらも人気がでてもいいと思うのですが、そう簡単なもんでもないのでしょうかね。
★★★★
『桃仙娘々伝 雪月花恋』 [ライトノベル(少女)]
『月色光珠―春宵に灯る紫の光』 [ライトノベル(少女)]
『月色光珠―春宵に灯る紫の光』 (コバルト文庫 (お4-6))
- 作者: 岡篠 名桜
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
物語は再び後宮へ。
そして、絡み合う人と人を結ぶ糸が、ひとつまたひとつと解かれていく。
というわけで、主人公カップルの関係が次第に深まる中、彼らを取り巻く人々は、一足先に、新しい一歩を踏み出していく。
主要人物の配置もいろいろと変わる、のかな。位置付けは結構この巻で変わった気がする。無茶をするヒロインとそれを影に日向にサポートするヒーロー、という関係から、ヒーロー自身もスーパーマンではいられない状態になってきました。
結構丁寧に作られているシリーズだと思うのだけれど、若干派手さがないのが勿体ないといえば勿体ないか。
★★★★
『あなたに眠る花の香』 [ライトノベル(少女)]
『あなたに眠る花の香』 (コバルト文庫 あ 16-16 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)
- 作者: 青木 祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
ヴィクトリアン・ローズ・テーラー(シリーズ)の短編集。
サブキャラクターにも焦点をあてつつ、メインストーリーの合間を綴る。シリーズに物語の幅が広がるし、とてもいい短編集でした。
書き下ろしで、主人公のクリスと親友のパメラの出会いを描いた短編も収録。こちらは他の短編と違い、どちらかというと重い話ですが、物語の幅という意味では欠かせないエピソードでしょう。
★★★★
『桃源の薬―満ちゆく月と双竜の里』 [ライトノベル(少女)]
『桃源の薬―満ちゆく月と双竜の里』 (コバルト文庫 (や6-17))
- 作者: 山本 瑶
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
桃源の薬も、単なる彼氏・彼女の物語から、だんだん大きな話になってきて、シリーズ9作目のこの本では、凛花はインシェンの元を飛び出してしまう。その彼女が事件に巻込まれ、連れて行かれた先は・・・
これ1冊でどうこうという話ではないのですが、中華モノとしては神話よりの話で、物語も比較的しっかりしていて、いいシリーズだとおもいます。
★★★★
『恋のドレスと運命の輪』 [ライトノベル(少女)]
『恋のドレスと運命の輪』 (コバルト文庫 あ 16-15 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー)
- 作者: 青木 祐子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
ヴィクトリアン・ローズ・テーラーの7冊目。
ちょいネタバレです。
★★★★
『グランドマスター! 総長はお嬢さま』 [ライトノベル(少女)]
樹川 さとみの新シリーズ。
教団の姫総長に選ばれたシーカは、実は教団では厄介者扱いで、適当な市民を集めて使者団を作って世直しの旅に送り出される。ハルセイデスは護衛役として使者団の団長に送りこまれたが、姫総長も団員も変わり者ばかり。さて、珍道中や如何に。
さすがに手慣れた感じで面白く読めました。が、このシリーズならではの特徴とか善さがまだあまり見えない感じかな。あとがきにも触れられている通り、まあ、樹川さとみ版水戸黄門みたいなもんなんでしょうが、それはそれとして、このシリーズの売りとかそんなんが欲しいのだけれど、今のところ、ピンと来る所が無い。
面白いことは面白いので、シリーズが続く中で、物語が成長するのを待つ、のかな?
★★★