『魔性の子 十二国記』 [本(その他)]
小野不由美先生の十二国記、新潮文庫から再刊ということで、その最初の1冊、「魔性の子」を読みました。
この本の位置づけやら来歴やらはいろんなところで紹介されているので、それはもういいでしょう。
今回、新版で再読して感じたのは、ホラーというよりファンタジーらしさ。後の十二国記のいろいろを読んでいるからでしょうが、十二国記の世界の裏づけあってのいろいろな妖魔や麒麟の登場、あるいはその考え方や行動があり、ファンタジーとしてしっかりしているというのが感じられました。
ホラー的要素も、怪物が出てくるという要素よりは、人の心の裏を暴く、みたいなところもあり、残酷なファンタジーのように思えます。
既刊を再刊した上で、新刊も出るとの話ですが、ちゃんと出るのかなあ。一気に完結まで持っていかないかなあ、などと思っています。
★★★★★
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