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『ワールズエンドガールフレンド』 [ライトノベル(少年・総合)]


ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)

ワールズエンドガールフレンド (ガガガ文庫)

  • 作者: 荒川 工
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/12/17
  • メディア: 文庫


時々見ているblogの記事が気になって手にとった本。もともと、ライトノベルではあまりない、端正なカバーも気になっていました。解説・田中ロミオだし。

少年・慎司と幼なじみの双子の姉妹、まひると真夜。ある日、真夜は事故で記憶を失う。
病院で目覚めた真夜。退院しても記憶はそのままで、PCで見つけた少年が幼なじみと母に聞かされて、少年と会うことになる。

時折挿入される過去のカットバックで3人の関係を浮き彫りにしつつ、記憶を失った真夜と、慎司から見た真夜を追いかけていく。前半、第1章が「慎司と真夜」に対し、後半、第2章が「慎司と真夜とまひる」。

人というもの曖昧さをうまく捉えた佳作かな。
巻末のエピローグ、これが、単なるエピローグではなく、この物語の結末となっている。最後まで気を抜けない1作。

★★★★

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