『ウォー・ジェネレーション ~放課後防衛隊~』 [ライトノベル(少年・総合)]
女子高生がWebでみつけた、宇宙からの侵略者から地球を守る防空隊の物語。フィクションだと思っていたそれは、実は現実のようで、やがて主人公もその闘いに・・・ というストーリー。ダイジェストにすると『最終兵器彼女』を思い出させるか。
作者は脚本の経験もある人のようだが、最初、その文章がどうにも馴染めなかった。というか、私の評価としては、ダメダメだった。
が、それでも我慢して読み進めると、ストーリーだとか、主人公やその周りの心情だとかがつかめてきて、文章への抵抗感が和らいだ。
主人公が安易に状況に迎合したり理解したりしないで、等身大での心の動きや行動をしているところが、いいところかな。
最後まで読むと、なんか肝心な所をすっ飛ばしているような気がしないでもないけれど、どちらかというと、主人公がどういう心情を通って、防空隊に身を投ずるかがメインと考えれば、これでいいのかもしれない。
小説として、何を描くかはピントがはっきりしていて、でもその表現方法はちょっと、というところか。
★★
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