『丕緒の鳥』『図南の翼』 [本(その他)]
十二国記の、待ちに待ったオリジナル短編集、そして、シリーズの中でも私が特に好きな(といっても、どの話も好きで、甲乙つけがたいですが)『図南の翼』。
短編集は、シリーズの本筋が王と麒麟を中心に追うのに対し、その国の中で生きる民を描く。こういう、民の物語と被さって、王と麒麟の物語はあるのだ、という作者の吐露なのであろうか。
『図南の翼』は、他の話の中でも出てくる珠晶が、登極する物語。豪商の家に生まれ、不自由なく暮らしていた少女が、すべてを投げ打って、昇山する。その過程を描きつつ、何が彼女を突き動かしたのかを少しずつ説いていく。そして、内心、そんなことはないと思っていた少女が王に選ばれると知ってとった行動とは・・・
それはそうと、『東の海神 西の滄海』のエントリが漏れてる・・・? 最近、blogが飛び飛びになってるからなぁ・・・
★★★★★
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