『陽だまりの彼女』 [本(その他)]
本屋で、お薦めの恋愛小説というようなPOPでPUSHされていたのと、カバー絵(西島大介)になんとなく惹かれて、手に取りました。
結論を言えば正解だった。
久しぶりに出会った幼なじみの女性は、かつての彼女とは随分と変わっていた。勉強ができず常識も少し足りないような女の子だった彼女が、準大手ランジェリーメーカーの正社員として、広告代理店の営業の僕の前に現れたのだ。そのあまりの変貌振りに驚かされつつ、僕は彼女へ気持ちを傾けていった。
ある意味ベタベタな恋愛モノのような展開で始まったストーリーは、とんとん拍子に話が進み、過去のエピソードを挟みつつ、ふたりの仲は進展し、結婚する。が、その早すぎる展開自体がこの物語のひとつのキー。
幸せな結婚生活の中、僕は、彼女の謎の行動を知る。そして・・・
結末まで読んで、ちょっとずるい、と思った。そこでファンタジーを出すか、と。
でもねー、そういうずるさも含めてよくできてるんだよねぇ。引き込まれるお話になってるんだ。
★★★★
コメント 0