『狐隠れの君』 [少女マンガ・レディース]
山田圭子の新刊コミック。
しばらく、原作付を描いていたので(まだ描いてるかも)、久しぶりのオリジナルストーリーのコミックス。
『花始華』『狐隠れの君』の2作品を収録。
『花始華』
親を亡くし、弟妹たちを育てている美しい娘チヨは、人買いを返り討ちにしたが、しかしこのままでは貧しいまま、いずれは遊郭にでも身を売るしかないと思っていた。そして相場の100倍出すという残雪という人買いに、わが身を売ったが、連れて行かれたのは遊郭ではなく、城であり、湯で磨かれ、豪華な衣装を身につけさせられ、徳川家斉の落とし種と知らされるのだった。
『狐隠れの君』
全国有数の銀山を擁する真鍋藩は、幕府に目をつけられ、難癖をつけられ、潰されようとしていた。大名の父を殺された蓮華姫と照真は、辛くも城を脱出し、昔の護衛の「真鍋蛇」の残党を頼って山中に逃げこんだ。
どちらも、歴史ロマンとでもいうような物語。気合いが入っていていいのですが、密度が高い分、若干、背景やストーリーが判りにくいところもあるか。
でも、この人のパッションは好きです。
★★★
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