SSブログ

『砂の城の殺人』 [ミステリー]

砂の城の殺人 創元推理文庫

『砂の城の殺人』

  • 作者: 谷原 秋桜子 (ショウコ)
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/03/10
  • メディア: 文庫


アルバイトをしては、殺人事件に巻き込まれる女子高生・倉西美波。
今回は、写真撮影の手伝いをした所、写真家の廃墟となった実家で、昔、行方不明となった母を探すところにつき合わされることに。そこで起きる殺人事件とは。

ライトノベル・レーベルから創元推理文庫に引っ越してきたシリーズの新作。
本格指向なところもありながら、ライトノベル・レーベルで始まったシリーズらしい、コージーミステリー風味を合わせ持つ。それゆえのキャラクターのちぐはぐさもあるかな。主人公・美波は探偵役でもワトソン役でもなく、どちらかというと、狂言回し。今回の事件でも、アルバイトでミス連発、事件に出くわしても騒いだり、犯人の仕掛けに躍らされたりと、いいとこなし。

謎解きは、主人公の友達が行って行くのだけれど、当たりもあればはずれもあり。はずれの部分は別の友人が、知り合いの大学生(ボーイフレンド候補?)が、真相を解き明かす。
まあ、推理の当たり外れ、というところでは自然な感じだけれど、読んでいて、結局正解がどうなのかよくわからなかった。謎解きの部分にメリハリがないのかなぁ。

という感じで、指向する所は好みにあっているのだけれど、今ひとつこなれていない気がする。ライトノベル的なところと、本格なところと、二つの側面が互いに良さを打ち消しあっている感じがする。難しい所だね。

★★★

にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。