『ラキア〈2〉』 [ライトノベル(少年・総合)]
前作はこちら。
前作は、タイムループものの連作形式だったが、こちらは、ループしながら徐々に過去を遡って行く男女の物語を核に、前作の登場人物を少し絡ませている。
単純な再生産ではなく、タイムループという現象の現れ方を描いて、物語を膨らませているというか謎解きの伏線を張っているというか。
ただ、物語の肝は、タイムループという現象ではなく、そのような特殊な状況に置かれた登場人物の心の動きや行動。なので、現象とか原因はちょっと脇におかれている感じ。
こういう展開をすると、もう何話かで決着付けないといけなくないかな。まあ、だらだらと続けるよりはいいか。想像していたのより変化のある展開なところはよい。
★★★
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