『月の影 影の海 十二国記』 [本(その他)]
ホワイトハート版でも講談社文庫版でも読んでいるのだが、新潮文庫から再刊したため、再読。今後もシリーズすべてと、新作も出るらしいので期待。
「魔性の子」の時も書きましたが、今後の展開を知った上で読み進めるからでしょうか、最初に読んだときの、やりきれないほどの苦しさは、楽俊の登場への期待にすりかわり、そういう意味では抵抗感がなく読み進められました。でも、この、楽俊に出会うまでの苦しさがあっての後半なので、この前半の苦しさははずせません。
ところで、なんとなく楽俊に出会うまでがひたすら苦しく、その後は明るい展開と思っていましたが、再読すると、楽俊に出会ってもなかなか不信、猜疑心から抜け出せない陽子が描かれていて、この辺が十二国記のすごさのひとつなんだろうなあ、などと感心しつつ、読みました。
次の『風の海 迷宮の岸 十二国記』の発売も近いようで、楽しみ。
★★★★★
月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 作者: 小野 不由美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/06/20
- メディア: 文庫
月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 作者: 小野 不由美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1992/07/20
- メディア: 文庫
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