『おまけのこ』 [本(その他)]
「しゃばけ」シリーズ第4弾。
『こわい』『畳紙』『動く影』『ありんすこく』『おまけのこ』の5編を収録する短編集。
相変わらず病弱な一太郎を中心に、あやかしや友人の栄吉が巻き起こし、あるいは巻込まれる事件を描く。今回は昔話も出てきて、ちょっとバラエティが増えた感じか。
「あやかし」「妖怪」モノはいろいろあるけど、このシリーズのあやかしは独自の論理を持つものと書かれてはいても親しみやすく、人に優しい。というか、一太郎にだけ特別に甘々。
5編の中では、吉原の禿(かむろ)を足抜けさせるという「ありんすこく」が印象深いかな。シリーズ全体もそうだけれど、タイトルがひらがなになっているのは、当てる字が複数あったり、ぱっと見、意味がとれなかったりで、意外と奥深いタイトルになっているように感じる。
そういえば、TVドラマにもなりましたね。観ましたが、まあ、そこそこよくできていたかなあ。
★★★★
2007-12-24 10:31
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